アイドル〜失われたキミを求めて〜

久しぶりに更新を。観たのはもうだいぶ前になりますが、男性5人組ユニット「劇団スパイスガーデン」第2回公演です。

http://ameblo.jp/spice-garden/

10年間売れないまま活動してきた崖っぷちアイドル集団が最後の挑戦に挑む…か!?というようなあらすじ。

今更ながら書いてるのは、まぁ、色々思うことがあったからです^^;)とりあえず、ここまで受付がザンネンだったところは初めてかもしんない…^^;)

受付にいってもスタッフがずっと下向いてしゃべってる。やっと気づいてくれても「あんた何?」みたいな目でジロリ。あの、いちおう客です^^;)

そして受付がすむと蛍光のペンライト渡されるんですが、その際の説明が
「クライマックスになったら使ってください」

アイドルだけに歌うシーンで使うんだろうなぁ、とは思ったんですが、いったい何処で使えというのか@@;)何回か歌うから使って欲しいクライマックスわかりにくかったし@@;)しかたがないので、周りがぱらぱら使い始めるのに合わせて振ってましたが。

でも…これ、演出としてはっきり言って何の意味もないんですよね。前振りも何にもないから、客観的に見れば客席が勝手にライト振ってるだけ。何度も公演を重ねて固定客もついて、こういう時はこうするんだよ、って作法がきっちり決まってる団体ならともかく、公演2回目の劇団が無言で要求するには不親切だと思う。それともファンならわかったのかな??せめて前振りくれれば客席とのコミュニケーションになったんだけど…

そして終演後。アンケートちょっと書いて、後ろ振り返ったらもう誰もいない!?

…っていうのは、劇場内で客だしするスタッフさえいなかったから、ですね…知り合いが出てる人のための「役者に面会の方はどこそこでお待ちを…」ってアナウンスもなかったから、どうしたら良いかわからなさげな客がちらほら。外に出てみたら、「今日のアノ曲も入ってるCDですよ〜!!」とやたら威勢のいい物販が…

そんなんより先に、アンケート集めてください!!

使い終わったペンライトも、これどうするんですか?と聞いたら
「持って帰っていいですよ」

要らないよ!!

後でサイト観るまで知らなかったんですが、サイン会とかやっちゃうようなひとたちだったんですね…そのせいもあるのかな?あんまりお客さんの扱いとか知らない感じが…舞台自体は元気があって面白かったし、男の子ってこういうやんちゃなものが作れるからいいよね〜と思ったし、脚本に??なとことか色々あるけどまぁいっか、と思えるくらいのモノを持ってたので、スタッフワークのせいで観る気が萎えてしまうのは勿体ないなと思いました…

ただいいなと思ったのは、なぜアイドルになりたいのか!?という答え。

「それは『なんとなく』だ!!」って(笑)

誰かが喜んでくれるからとか、応援してくれるファンのためだとか、そんなのは後から芽生えた「続けていくための後付けの言い訳」で、最初にあったのはただの原始の衝動なのだと。それを忘れてはいけないと。

コレは、イイと思いました。

世の中、人のためにとか、みんなのためにとか、そういう物言いをする人が多すぎると思うんです。そりゃぁ何かをするためにはいっぱい人のこと考えなきゃならないけど、それはそれであって、じゃぁ何でわざわざ「それ」を選ぶのかっていうと、やっぱり自分のためなんじゃないのかと。たとえば「お客さんのために芝居をやるんです!」って言う劇団さんってあるけど、他のことするんじゃなくて芝居をみにきて欲しいって思ったり、しかも他の劇団じゃなく「うち」の芝居をみにきて欲しいって思うのはやっぱり、自意識なんじゃないかなぁ。それを棚にあげて人のためっていうのは傲慢な気がするんですがいかがでしょう。


「人のため」っていう言い訳の使えないところで、それでも自分はそれをやりたいんだっていえるかどうか。

「やりたい」っていうのはそういう覚悟なんじゃないかと思いました。